陥没乳首にはどんな術式がある?種類と術後の過ごし方

陥没乳首は乳頭部分が出ていない状態であり、刺激を与えたとしても乳輪よりも奥に引き込まれているので、子どもを出産した場合、授乳ができないことがあります。
さらに美容面においても乳頭部分が出ていないと見た目が気になる場合がありますし、健康面においては陥没している部分に皮膚の分泌物などがたまりやすくなるので、乳腺炎になりやすくなってしまいます。
そのため陥没乳首と診断された場合、軽度であれば吸引器などを用いて治療を行っていきますが、このような治療法を数か月続けても改善されない場合は手術を行う場合があります。

陥没乳首はどうしてなるのか

陥没乳首は決して特別な症状ではなく、陥没乳頭とも呼ばれており、成人女性の10人に1人に見られる症状です。
若い女性に多いのが特徴でもあり、胸の成長に伴い乳腺と乳管それぞれの成長に差が生じることが大きな原因となっています。
陥没乳首の場合軽症と重症とがあり、軽症であれば乳頭部分を何度が刺激することで次第に出てくるのですが、重症の場合はどのような刺激を与えても出てこないことが多いです。
さらに先天性と後天性とがあり、先天性の場合はもともと乳管が短いために乳頭が内側に引っ張られてしまい起こります。
後天性は乳頭周辺に膿瘍ができた、結核、乳管拡張症になったなど炎症によって生じる状態です。
さらに乳がんに罹患している場合も関連して起こることがあり、癌を取り除いた後に手術後の後遺症としてなってしまうこともあります。
治療法は軽症と重症では異なるので、病気が影響していないかを確認し、その後吸引器を使用して乳頭部分を実際に引き出します。
マッサージも大切であり、20歳までであれば胸は成長を続けているので比較的治りやすいのですが、年齢とともに治りにくくなってくるので改善策を講じても治らない場合は手術を行います。

陥没乳首の術式にはどのようなことがあるか

マッサージを行ったり吸引器を用いて乳首を出そうとしたりしても、なかなかでない場合は手術を行うことがあります。
陥没乳首の場合そのままにしておくと外から細菌が侵入してしまい、乳輪下膿瘍などを生じてしまうことがあり、このような場合は切開をして膿を取り除かなくてはなりません。
このようなことが起こらないようにあらかじめ手術を行う治療法が用いられますが、陥没乳首においては、乳管束を温存する方法と、切断する方法の2つの術式があります。
今後授乳する予定がある場合は乳管束を温存する術式となります。
この方法では、陥没している乳首を引っ張り出し、傷跡が目立たない横などの位置で切開を行って、陥没癖を取り除き後戻りしないよう乳頭の両側から真皮弁を引き寄せて縫合し、固定カップを用いて定着をさせます。
この乳管束を温存する方法は30分程度で終了し、麻酔も局所となるので負担が生じません。
乳管を完全に切断する術式においては、形が整いやすい利点がありますが、その分乳汁を分泌できなくなるので、妊娠を計画している人には不向きな方法です。
機能面を考えて選択するのが大切であり、若いうちは温存する方法を選択することが多いです。

術後はどのように過ごすか

授乳をする可能性がある場合、乳管を温存する方法がとられます。
手術自体は30分程度で終わり、麻酔も局所麻酔となるので、体への負担は少なくなるのですが、血液の流れがしっかりとしていないと壊死をしてしまう可能性があるため、術後の観察として2から3日後に診察を行うのが一般的です。
なお、30分とはいえ、複雑な陥没乳首においては1時間ほどかかることもあります。
また、病院によってはドーナツ状のもので傷の保護を行うことがあり、術後約2週間ほどで抜糸となります。
そのため術後においては、飲酒を行ったりきつい下着をつけたりすることはしないようにすることが大切であり、手術した部分を保護するためにもシャワーを浴びる場合は、傷に触れないように注意をしなくてはなりません。

なお、完全にお風呂に入ることができるのは抜糸後となります。
陥没乳首の手術後は触ると固く感じたり、腫れたりすることがあります。
腫れは術後2週間程度で改善するのが一般的であり、このようなことは時間が経つにつれ次第に治まってきます。
そのため元に戻るのかどうかを確認するために、必要以上に触らないようにすることも大切です。
また局所麻酔をしているとはいえ、切開をしているので痛みが生じることがあります。
激しい痛みとはなりませんが、鈍い痛みが3日程度続くことがあるので、あらかじめ鎮痛剤などを処方してもらっておくと安心です。

まとめ

陥没乳首は先天的なものと後天的なものがあり、症状の程度によっても軽症と重症とに分けられています。
10人に1人の成人女性がなっているとされており、意外と身近な症状でもあります。
陥没乳首になると皮脂などがたまりやすくなり、乳腺炎などを引き起こしてしまうおそれがあるので、必要に応じて治療を行わなくてはなりません。
陥没乳首の術式には、乳管束を温存する術式と、乳管を取り除く術式とがあります。
美容面においては乳管を取り除いた方法の方が形が整いやすく良いのですが、乳管を取り除くため乳汁は分泌されず、手術後は授乳をすることはできません。授乳をする予定がある場合は温存する方法を用います。

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